病院で見つけてもらえない? 腕や手のしびれや感覚障害 それ胸郭出口症候群かもしれません Q&A
おはようございます!院長の大西です(^^)
本日の話題は「胸郭出口症候群」です。以前も書きましたがこの「胸郭出口症候群」は見つけるのが本当に難しいです。専門の医療機関でも「血管造影」という方法を取ります。「血管造影」は体に負担がかかりますので、できたら避けたい検査方法なのです。
今回のご質問は、かなりひどい腕や手のしびれと、感覚の障害まで出ている方のお悩みです。長文の回答と、動画も4本とボリュームが多いですが、治らない「腕や手のしびれや血行不良の感覚や感覚の障害」でお困りの方の状況を好転させる可能性が有ります。是非最後まで読んでください。それでは以下が質問です。
約2ヶ月前に胸郭出口症候群と診断され、しびれや痛みに対する薬を服薬してきましたが、ほぼ効果は無く、日に日に症状が悪化している状態です。 現在では、しびれと痛みで、就寝中も1時間置きに目が覚めたり、寝起きには特にしびれが酷く、何も触れない、物が持てないほどです。 ここ1週間くらいで、指の第一関節に、血が止まった時のような痺れ感が現れるようになり、接触感覚も鈍くなってきたように感じます。 日常生活にも支障が出て来ており、本当にどうにかならないものかと、ここ最近は1週間置きに病院へ行き医師にも状況や症状を訴えていますが、言われることは、 そう簡単には治りません、痛みが酷いならとりあえず薬を増やしましょう、それだけ。 昨日からリハビリ(理学療法士とのストレッチ、電気治療)を始めることになりましたが、リハビリをしたせいか(それは無いとは思いますが)今日は更に痛みが酷くなっており、もう本当に腕と手を切ってしまいたいくらいにあります。 とにかく、今の状況を少しでも良いから改善したいのですが、胸郭出口症候群とは、こんなに痛みとの闘いを続けないといけないものなのでしょうか。 リハビリを続ければ、必ず良くなるものなのでしょうか。 もしくは、他にも治療方法などがあるのでしょうか(それであれば、セカンドオピニオンなども受けたいと思っています) とにかく辛くて、本当にどうしたら良いものか、 どなたかご存知のことをお教えいただければと思います。よろしくお願い致します。
以下が回答です。
ひどい手の症状おつらいですね。お察しします。
胸郭出口症候群は専門家でも判断に困る病態です。医学教科書にも的確な検査法は記載されていません(´;ω;`)
先天的な骨の異常が無ければ主に3種類に分類します(^^)
逆に先天的な骨の異常があればレントゲンで判断がつきます。頸肋と呼ばれる、普通はない頸椎に肋骨が生えている状態です(;^_^A
これは指摘されていませんよね。
個人的には、主な原因は「呼吸」だと考えております。呼吸は「吸う」と「吐く」の二つから成り立ちます。女性はこの二つのうち「吸う」が強調されやすいのです。そして、「吸う」ための筋肉が凝り固まります(;^_^A
すなわち、ヨガや太極拳のように強く息を吐く体操は効果があると思います。
胸郭出口症候群の原因となる息を吸うための筋肉は「斜角筋」と「小胸筋」です。それぞれ、「斜角筋症候群」と「小胸筋症候群」と呼ばれます。「小胸筋症候群」には別名もあり「過外転症候群」と同じものです。
また、極度になで肩だと上記の2つに当てはまらないタイプとなります。これを「肋鎖症候群」といいます。これは筋肉が原因ではなく「肋骨」と「鎖骨」という骨によって、腕に行く神経が圧迫されるものです。この場合は自分でいかり肩(肩を耳に近づけるように上げた状態)にして、なおかつ肩を前に突出させていると症状が軽減します(^^)
3つの型の見つけ方と、その対処法を解説した動画を貼っておきますね。お時間がある時に試してみてください。
お住まいが滋賀県に近ければ一度お越しください(^^♪
https://youtu.be/iS1JV8KsjKA(斜角筋症候群の動画)
https://youtu.be/TbIATt7UhIE(小胸筋症候群の動画)
https://youtu.be/KS6-XxoBSOU(肋鎖症候群の動画)
動画内では症状が出現する状態まで、腕を動かしての検査を進めています。ご相談者様は安静時にすでに症状があるようですので、少し症状を感じる姿勢ならどのような状態でも検査可能です(^^)
また、専門家向けですが私が理学療法士向けに「胸郭出口症候群の見つけ方」のセミナーを実施した動画も貼ります。専門用語が多いのでわかりにくいと思いますが(;^_^A
自分の体の改善には知識武装も大切です。一度ご覧いただけますと幸いです。
https://youtu.be/MmZwsEr-TUI
症状が和らぎますことをお祈り申し上げます。
以上が回答です。
胸郭出口症候群の医学的な検査法は、腕の血流が悪くなるかならないかを基準としています。どの医学の教科書を読んでも血流を判断する検査ばかりです。しかし、実際の患者さんは血流が悪くて悩んでいる人よりも、しびれや痛みや感覚障害の症状で悩んでいる人が多いのです。純粋に痛いだけという人も多いです。なのでこの「しびれや痛み」の変化を追いかけた検査法が必要です。しかし、そのような記載は教科書にはありません。当然そのような症状にフォーカスした検査法を習わないので、医師も理学療法士もはっきりと判断できないのです(;^_^A
ここは改善する必要があると考えています。私はいつも患者さんの症状自体の変化を追いかけて検査しますので、そもそも胸郭出口症候群なのか、それともそうではないのかを判断できます。また、3つのタイプである「斜角筋症候群」「小胸筋症候群」「肋鎖症候群」も見分けることが可能だと考えています。それぞれのタイプによって、対処法も当然変わります。
個人的に治療家向けのセミナーを開いてこの検査法を広める努力はしていますが、本記事の回答でご紹介したセミナー動画を、拡散いただけますと幸いです(^^)
URLはあらためてこちらです(^^)
よろしくお願いいたします。
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