【理学療法士が教える】ぎっくり腰の治し方
今日はぎっくり腰の治し方です。
経験20年の理学療法士が、「ぎっくり腰の治し方」を解説します。読んでもわかりにくい可能性が高いので、動画も参考にして下さいね(^^)
物を持とうと思ったら、その瞬間!魔女の一撃が腰を襲う!
この記事を読んでおられる方は、体験済みの方ばかりかと思います。
この記事では、ぎっくり腰で痛くて動けない時に、自分でほぐす筋肉を2つ紹介します。
さらに、3日以上の安静は逆効果であることも解説します(^^
ほぐす筋肉①広背筋
まさに今、痛みで動けない、腰が伸びないという方もおられると思いますので、早速結論です。
ぎっくり腰になったら、ほぐす筋肉があります。それは広背筋という筋肉です(^_-)-☆
広背筋は「わきの下の後ろの壁」に存在します。なので、自分で反対の手でほぐせるんです。この筋肉をほぐすときは、手や腕に痺れや痛みが広がるような場所は避けてください。しびれが出たら、1センチほどずらしてください(^^)
広背筋はわきの下の後ろから、腰の骨盤までつながっており、そこからお尻の筋肉にもつながります。
ほぐすのは利き手からです。なので、利き手ではないほうを使ってほぐしていきます。右利きの人であれば左手を胸の前から右のわきの下に伸ばして、左手の親指を、右のわきの下に入れます。わきの下に親指を入れると、ほかの四本の指は背中側に回ります。このわきの下の親指とほかの四本の指でわきの下の後ろの壁(これが広背筋)を痛くてつらいくらい思いっきり握って揉んでほぐしてください。
1分ほどでよいです。
しつこいですが、ここは痺れる!と感じたら、少し親指の場所をずらします!
よくわからん!
という方は、動画を見てくださるとわかりやすいと思います(^^)
わきの下には、指先まで行く神経や血管が通っているので、筋肉ではなく神経や血管を強く握ると傷つける恐れがあるからです。
利き手が終わったら、次は反対もほぐしましょう。
脇の下に左手の親指を入れて!脇の下の後ろの壁!コレほとんど筋肉です。ここが固まると、腰が引っ張られすぎて、ある日突然、物を持とうとしたときに、ぎっくり!腰がやられます!
そもそもここが硬いから、ぎっくり腰になって、なった後も硬いから、ずっと引っ張られているから痛い!
だから、脇の下の後ろの壁を揉んでください。
ほぐす強さはかなり痛い!と感じて、顔が歪むまで強く揉んでください。
現在腰が酷く痛む人は、痛み刺激しか脳が感じない状態に陥っていますので、優しく撫でたところで、脳は感じません!ですから、自分で自分を痛めつけるのは嫌ですが、強くしっかりと握って、少し顔が歪むほど揉んでください。
反対も揉みます!反対も同様に、手や腕の痺れに注意して、痛みに耐えながら掴んでほぐします!
しっかり痛みを感じて、ほぐしたら、痛みが軽くなりましたか?完全には取れないかもしれませんが、少しマシになるはずです。
ほぐす筋肉②大殿筋
次はお尻、お尻の上半分を拳でほぐします。コレは、利き手と反対をほぐします!右利きの人は左のお尻からほぐしましょう(^^)
ここは大殿筋という筋肉になります。いわゆる「おしり」全体を揉んでほぐしてください。
こちらも痛くて辛いほど強めに揉みます!後ろのおしりが終わっでも完全に痛みが取れることは少ないです。しかし、動かせなかったのが、少し動かせるようになるはず。
3日経ったらやること
まだ、かなり痛くて辛い人は、無理に立ったり、腰を伸ばしたりせずにハイハイの姿勢になってそのままハイハイ移動で生活しながら、動いてください。
特に三日を過ぎた痛みは、急性炎症を過ぎていますので、さらにじっとしている必要性は無いんです。ハイハイで良いので、痛くない動き方で動いてくださいね。
じっとしている腰痛は治らない。運動することで痛みが減る。というのが、痛みの新しい常識です!
腰痛診療ガイドラインでも、腰痛の改善には運動が進められています。
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf
コレでわきの下の後ろ(広背筋)とお尻(大殿筋)が緩みましたので、痛みがかなり軽くなったのではないでしょうか?
全然、変わらない!というときは、ぜひ専門医の診察を受けてくださいね。
腰の骨に骨折などが起きている可能性もゼロではありません。ただ、コレで少しマシになった時は、毎日継続してください。楽になっていくはずです(^^)
それでもダメなときはヘルスプロにお問い合わせくださいね。
https://lin.ee/XeSS5pd