【理学療法士が教える!】テロメアの正体と健康との関係-テロメアを伸ばす方法-

トレーニング整体院ヘルスプロの理学療法士大西です。

今日はテロメアの話です。この記事を最後まで読むと、テロメアとはなんなのか?

健康長寿のためにテロメアを伸ばすにはどうすればよいのか?

その方法がわかります!

20年の経験を持つ理学療法士が解説します(^^)

是非とも健康で長生きしたい方に知って欲しい内容となっています!

また、別に長生きなんかしたくない!早く死んだ方がいい!なんて思っている方もおられますよね。そんなかたにもご一読いただきたい(^^)

いつも高齢の患者さんとお話しすると「はよお迎え来ないかなあ」とよくそんなふうに話されます。

僕も以前はそう思っていました。でもね、テロメアのことを勉強して、何が健康や若返りに大切で、何が老化を進めるのか!コレを知ってしまうと気持ちも変わりました。

今は、130歳までは生きるつもりで、毎日生きています。

 

こいつアホやな!と思った方、是非この記事を最後まで読んでください!みなさんも、きっと130歳まで、生きてやろうじゃないか!と考えが変わるはずです(^^)

では今日の話の結論ですが、テロメアとは染色体の一部分でこのテロメアが長いと「健康で若い!」と言うことです。しかも歳を取っても、さまざまな条件によって、テロメアを伸ばすことが可能だと言うんです!すなわち、生まれてから何年経ったか、と言うことが老化の原因ではなくて、細胞内のテロメアと言う物質の長さが、長いか短いか!これが、健康と若々しさをつかさどっているのです(^O^)b

コレ面白いですよね。年齢がいけばいくほど老化して、年老いるわけですが、実はテロメアの長い人は、同じ90歳でも若くて、テロメアが短いと90歳まで生きられない可能性が高いと言うわけです。

このテロメアを伸ばす方法がたくさんあります。

この記事では「瞑想」「良いストレス反応」「運動」「睡眠」「食事」の5つに絞って解説します。

記事の内容はこの本をもとにしてお話ししていこうと思います!「細胞から若返るテロメアエフェクト」と言う本です。

紙の書籍

kindle版
気になる方は読んでみてください。

この記事で是非「テロメアを伸ばす方法」を知っていただいて、元気で走り回りながら、130まで生きてやる!!と思える自分になってください。

テロメアって何?

それでは「テロメアって何?」と言うとこからですね。

テロメアは、染色体の端っこの部分です。X染色体とかY染色体とか聞いたことありますよね(^^)

こんなやつです!

この端っこに、わずかですがテロメアと呼ばれるタンパク質があるんです。そして、細胞分裂を繰り返すほどに、このテロメアが短くなっていくらしいんですね。基本的には、歳をとるほど短くなって、テロメアがなくなると細胞分裂ができなくなって、死にいたる。と言うことがわかっています。

端っこの紺色の部分がテロメア

ただ最近は、このテロメアがさまざまな要因によって、伸びたり縮んだりすることが判明したんですね!確かに、

周りの人たちを見ても、よくありますよね。

同じ60歳でも、すごく年老いて見える「高齢者だなーっ」て言う感じの人もいれば、まだまだ、バリバリ働いているような、40歳みたいな60歳とか。

この見た目の差は、高齢になればなるほど差が開きますね。僕も病院に勤めたり、介護施設に勤めたりしていたので、よくわかるんですが、同じ年齢でも若い人と年老いた人がいるわけです。この差がなんなのかなあ。と疑問に思ってはいたんですが、その謎を解き明かしてくれたのが、このテロメアの存在でした!

すなわち、人間の老化や病気になりやすいとか、なりにくいとかもテロメアの影響を受けるんです。ですので、テロメアを伸ばす生活を意識的に送ることで、元気で健康で若いまま年老いることが可能なんです!コレ、みんながそんな老後を送れたら素晴らしいと思いました(^^)

なので、誰もが、このテロメアを伸ばす方法を知って実践すれば、健康寿命はまだまだ伸びていくはずですね!是非そんな健康な人生を送りたいですね。

 

ちなみにテロメアが短くなると、老化が進むので、肌の老化が進み、骨量の減少が進みます。すなわち骨粗鬆症と呼ばれる状態になります。そして、白髪になります。

また、テロメアが短いと心臓病に罹りやすいと言われています。認知症も発症しやすい可能性が指摘されています。

健康を維持したまま歳をとるには、老いに対するイメージの持ち方が影響します。みなさんはどうですか?

 

「老いると言うことは素晴らしいことだ!人生を重ねれば重ねるほど、多くの人と出会い、多くの経験を積み、人間として成熟していく。老いるとは素晴らしい!」そんなふうに考えている人はおめでとうございます。こういったポジティブに老いをとらえている人は、心臓発作で死亡する確率がそうでない人に比べて、半分になります!もちろんテロメアは長いはずなんですね(^^)

でも、歳をとるって嫌だなあ。体も心も弱っていって、老いぼれていくんだなあ。と思っている人の方が多いんではないでしょうか?この考えていることは、人間のテロメアに影響を及ぼすんです。なので、いつも歳をとるって嫌だなあと思っている人は、考えを意識的に変えてください。歳をとるのは素晴らしい!と呟いてください。何度も何度も呟くんです。自分の話した言葉は、必ず誰も聞いてくれなくても、自分は聞いてるんですね。人間の心や思考、考えは聞いた言葉から出来上がるので、自分が発した言葉がポジティブであれば、脳がポジティブに変化していきます。

もちろん初めは、今までの考えと違うことを考えてわざと口にするので、違和感を感じます。でも、脳は慣れます!必ず繰り返すとなれるので、毎日続けましょう。僕はいつも犬の散歩をしたり、朝からダッシュ6本を日課にしてますが、その最中に走りながら、素晴らしい!いい天気!今日もいい日とか、呟いていますね。コレをやり出してから、毎日がいいことばかりですよ(^^)

 

では次に肝心な話ですね。「何がテロメアを伸ばすのか?」を見ていきましょう。

マインドフルネス瞑想

 

まず瞑想からいきましょう。「マインドフルネス瞑想」って聞いたことありますか?僕の動画や記事でも過去に「痛みの軽減法」として、ご紹介しています。この動画ですね。また、見てください!

「マインドフルネス瞑想」とは、目を閉じて自分の呼吸に意識を向けるという時間を、5分とか10分とか過ごすことです。この呼吸による胸の動きや、お腹の動き、空気が鼻から入ってくる感覚や、出ていく感覚に注意を向けながら、安静に過ごすだけです。瞑想に関してはおすすめの書籍はコレです。

「世界のエリートがやっている最高の休息法」


ある程度ちゃんと瞑想のこと知りたいな。と思った方は読んで見てください。

目を閉じて、自分の呼吸に集中するだけで、テロメアが伸びて健康になるなんて素晴らしいですよね(^^)

騙されたと思ってやってみてください。この瞑想という行為は、本当に人生を変える力があると思います。テロメアが伸びて、健康になるだけでなく、心が穏やかになって、ちょっとしたことでイライラしなくなるし、将来を明るく感じるようにもなります!

活力も湧いてくるので、何か前向きにやってみようという気持ちも出てきますので、何やってもなんかやる気ないし、すぐイライラして怒ってしまう自分がいる。そんな人も試す価値があります。

この瞑想は脳の疲労を回復してくれるんです。脳の疲労回復のメカニズムを簡単に説明します。

何も考えずにボーっとしている時、脳の中では何が起きているのでしょうか?実はこの時、脳内では様々な過去の記憶や未来の心配事が勝手に再生されています。機能的MRIという検査で、何も考えていない時の脳の活動が、じつは最も活発であることがわかっています。つまり、何も考えていない時にも、脳はひとりでに活動しまくっていて、エネルギーを消費しているんです(;^_^A

びっくりしますね。

では、この脳内で勝手に消費されるエネルギーを最小限に抑えることは可能でしょうか?

それを可能にしてくれるのが「マインドフルネス瞑想」です(^^)

どういうことかというと、瞑想中は自分の吐く呼吸、吸う呼吸、胸の動きに意識を向けるわけです。時間軸でいうと、過去でもなく未来でもなく「今ここ」に意識が集中した状態を作れるんです(^^)

これがポイントです。今吸っている空気や胸の動きに集中している時こそ、脳が一番休めている時なのです。これが、瞑想が最高の休息法と呼ばれえる所以であり、脳に意図的に休んでいる時間を作ることができるので、ここラオが落ち着くんです(^^)ホント素晴らしい「瞑想」

良いストレス反応

では次に、良いストレス反応です。「良いストレス反応」ってなんやねん?と思うと思いますが、コレは、何か自分が感じている困難な出来事に対して、自分がどのように考える癖があるのか、ということです。

例えば会社の上司に苛立つとか、でも会社を辞めるわけにもいかないとか、夫婦喧嘩が多くて困るとか、ご近所との付き合いとか。まあ、生きていたらいろんなことが起こりますよね(^^)

誰でもストレスフルなことってあるんですが、その出来事に対して、楽観的に捉える癖がある人と、悲観的に捉えがちで、クヨクヨと思い悩む癖がある人があります。

テロメアの長さで言うと、楽観的な考え方のひとの方がテロメアが長いことがわかっています。

なので、あまりクヨクヨ悲観的な反応をする癖は治した方が良いですね。ただ、この「思考の癖」みたいなものも、生まれつきのもがあります。意識的に修正するのは結構難しいんですね。

日本人には特に多いですが、セロトニントランスポーターという脳内の装置が少ない傾向にあります。このセロトニントランスポーターは、安心感を作り出すセロトニンというホルモンを、脳の中で再利用するための装置です。このセロトニントランスポーターが多い人は、何があってもいつもポジティブ!!今日も楽しい!!みたいな性格です。

対して、セロトニントランスポーターが少ない人は、どうしても不安になりがちなんですね。なのである程度は仕方がないのですが、諦める必要はありません。まずは、セロトニンの材料となる食べ物を多めに食べる!コレは、バナナが良いそうです。あとお肉ですね。バナナと肉を食べる機会を意識的に増やすと、セロトニンが作られやすくなります。

あとは、考え方の癖というのも、脳に染み付いている習慣なので、いつもポジティブな言葉を口に出すとか、意識的に自然に振れる量を増やすとかで変化します。一生懸命、自分の考え方がダメだ。だから、ポジティブに考えなくてはならない!と思わないでください。

毎日できる範囲で良いので、外を散歩したり軽い運動をして、空を見上げて、「いー天気!」とか「気持ちいい」とか風が多少寒いな、と思ったとしても、「あー良い風だ」と呟いてください!コレだけで、自分で自分を催眠術にかける事ができます。言葉の力は偉大です!所詮人間なんて、自分の妄想の中で生きているんですよ。面白いですよね。自分の考えていることや、言葉として話していることは、必ず行動に影響を及ぼしています。例えば、自分が社長さんだと思ってください。高級外車に乗っていると思ってください。と言われた人が軽自動車を運転していても、自分は偉い人になった気がしているんです。コレによって、何が変わると思いますか?

自分が偉いと思って乗っている人は、そうでない人に比べて、歩行者が横断しようとしているのを見ても、止まる確率が減ってしますんですよ。不思議でしょう?

人間の思い込みってすごいですよね。なので、朝起きたらとりあえず伸びをしながら、「あー今日もいい1日だ」と呟いてください。必ずいい1日になります(^O^)

完全に騙されてると思っている人いると思いますが、実際やってみると実感すると思います。僕も昔は、クヨクヨ思い悩む性格でしたから、いつも「いい1日だ」と朝から決めて、1日を開始する。「空が綺麗だなあ」とか「桜が綺麗だなあ」とかいい言葉を呟いていると、毎日が明るくなります!それでテロメアも伸びます。是非試してくださいね。

毎日やってると、ストレス反応も変わってきます!あれ、今までこんなことで落ち込んでたのに、あんまり気にならないなあ??となってきますよ。また、さっきの瞑想とも関係してきますが、瞑想をすると気持ちが落ち着いて、むやみに思い悩まなくなりますね。落ち込んだり、悩むという感情は、大抵の場合、「今ここの瞬間」の出来事で悩んでいるんではないんですよ。

何か、遠い将来が不安になっているとか、昨日のことが不安とか、今この息を吸っているという瞬間に意識が向くと、悩むことはできなくなるんですね。特に、瞑想は慣れるまでは、呼吸に集中しようと思っても、1分もすると気にかかっていることが脳裏に浮かんできますが、これはトレーニングなので、毎日継続すると呼吸に集中する能力が高まってきます。そうしたら5分、10分と継続できるようになります!

僕も毎日はできてないですが、それでも時々5分ほど瞑想するようにしていますね。是非瞑想も取り入れてネガティブなストレス反応の癖を、修正してあげてください!

運動

どんな運動が良いの?

次は「運動」です。運動もテロメアを伸ばします。ですが、運動をまとめて週末にたくさん、ボロボロになるまでするというのは活性酸素を増やすので、お勧めできません。

毎日、短時間でも少し辛いと思う程度の運動をすることがベストです。若くて運動好きの人なら、僕みたいにダッシュを5、6本とか、腕立て伏せとかでも良いです。急激な運動ができる人は、それを休憩を挟みながら何回かする。

次の日にボロボロで辛いほどはやらない。

毎日継続する。

が理想的です(^^)

膝が痛くて、もう歳だし、ダッシュなんて考えられない!という方もおられると思います。そんな人は、散歩で良いです。できれば自然の中を、自然を感じながら、「気持ちいいいなあ」とか口走りながら、歩いて、時々早歩きを交えて、少し息が荒くなるくらいの負荷はかけたれば十分です(^^)

運動する時間帯はいつが良いの?

運動する時間帯のおすすめは朝一番です。朝一番に運動の時間を確保するのは、多くの人にとって難しいですが一番おススメはやはり朝です。

朝日を浴びることが、この後お話しする睡眠にもかかわってくるからです!

とはいえ、朝は時間が無い、寒い、などの声が聞こえてきそうですので、昼でも夜でもいつでも良いです。できるだけ、毎日継続できる時間を見つけましょう(^^)

運動は何分くらいするのが良いの?

では、次に何分くらい歩いたり、ジョギングしたりするべきなのでしょうか?

どんな運動が1番良いのか?については研究結果もありますが、研究で使われる時間って結構長いんですね。45分間の有酸素運動を週3回、6ヶ月間継続したら、テロメラーゼというテロメアを伸ばす酵素が2倍になった。といった結果がありますが、いきなり45分走るとか無理ですよね^^;

また、同様の効果が、HIITという高強度のインターバルトレーニングでも認められています。僕が朝やるような、ダッシュ6本とかでも良いですし、自転車で追い込んでも良いです。ただ、自転車か走るか迷ったら、走る方が良いです!

これは、走るほうが骨密度を高めるからです。自転車だけでは骨への刺激が少ないんですね。走ると、着地の瞬間に必ず骨に圧縮される刺激がかなり加わるんですね。この刺激が結構大事だということがわかっていて、骨に対する刺激がオステオカルシンというホルモンの分泌につながることが知られています。

オステオカルシンが増えると、コレまた若返るんです!精力増強にも良いですし、認知機能も向上します。しかも、骨密度も上がるので、骨粗鬆症の予防にもつながるんですね!女性は特にジョギングや縄跳びなんかの、着地の回数が多い運動を選ぶ方が、将来の骨粗鬆症予防には良いです!

ただ、すでに骨粗鬆症の進行が強い人は、ジャンプや着地はやめた方が良いかもしれませんね。その辺は専門のお医者さんに相談してください!

逆に弱った骨が、着地の刺激で骨折なんてことが起きると辛いですから。

運動は全身の炎症レベルを下げることもわかっていますし、免疫力を強化することもわかっていますので、やらないてはないですね。もう歳だから無理したらあかんから、腰も膝も痛いから家でじっとしている。コレが老化の始まりです。

仕事を定年退職して、1、2年で一気に老けて認知症になるなんていうのも、毎日歩いてオフィスへ出勤して、仕事というストレスをこなしていた。そんな、運動習慣がなくなった結果です。仕事がなくなっても、運動はやめてはいけません!

いずれにしても、運動の量は少ないより多い方がテロメアが長いというのは、信頼できる証拠があります。1卵生双生児いわゆる双子の研究データがそれを示しています。それも一卵性なので、性別も同じでそっくりという双子です。この双子の比較研究で、運動が多い方がテロメアが長いことがわかっています。遺伝子が同じでも運動量が少ないほうがテロメアが短くなる。すなわち早く老いるということが明らかになっています。

もちろん無制限に動けば動いただけ良い!というわけではありません。冒頭にも書いた通り、疲れ果てるような運動は、体内の活性酸素を貯めます。これによる老化の促進もあり得るのです。

ほどほどが大切(^^)

毎日20分~40分の速歩ウォーキングかジョギング。これがおススメです。

ある程度定期的に運動する習慣は、健康のために必須です!座っている時間が長い人と、よく動く人を比較しても、やはり動く人のテロメアは長いことがわかっています!

運動の始め方

くれぐれも、運動慣れしていない人が、いきなりダッシュとかはやめてください。いきなり20分も走るとかもダメです。ゆっくり5分くらいから始めて、徐々に増やして、徐々に速くする。でないと慣れない体に、急に負荷をかけると痛みが残ります。

少なくとも、筋肉痛にはなります。そして「痛くなったからやめておこう」となるんです。是非とも少しづつ始めて、たとえ筋肉痛になったとしても、3日くらい休んで、次に同じ時間同じ速さで走ったら、筋肉痛にはほとんどならないはずです。そうやって、徐々に動くことに体を慣らしてください!

2週間続けたら、痛みはなくなるはずです^ ^

睡眠

次にテロメアを伸ばす方法は「睡眠」です!「良質の睡眠」「睡眠負債の少なさ」は、テロメアを長くしてくれます。良質の睡眠ってどういうこと?ってなるかもしれませんね。

睡眠の質とは

睡眠は時間だけでは測れないんですね。特に、眠りの前半部分の深い眠りが、しっかり深く眠れているか、浅い眠りで過ぎ去ってしまわないかが重要です。

一晩の眠りはノンレム睡眠とレム睡眠が交互に訪れます。ノンレム睡眠は深い眠りで、レム睡眠は浅い眠りです。重要なのは深い眠りであるノンレム睡眠なわけですが、眠りについて一回目のノンレム睡眠が一番深いのです。その後レム睡眠➡ノンレム睡眠➡レム睡眠➡ノンレム睡眠を繰り返しながら、朝の覚醒に向かいます。朝に向かうごとにノンレム睡眠は浅くなっていきます。

スタンフォード式最高の睡眠 西野精治 サンマーク出版

 

つまり、この一回目のノンねむ睡眠の深さが、睡眠の質を大きく左右するといわれています(^^)

いかに一回目のノンレム睡眠を深くしっかり眠るかで、次の日の爽快感が左右されるわけです。ですので、人の寝入りの2時間は絶対に起こしてはいけない2時間なのです(^^)

自分も、特に寝入りの2時間は邪魔が入らないような睡眠生活を設計してください。これが睡眠の質を高める大切な考え方です。

あとは、睡眠の質を下げない努力が必要です。特に寝る前の飲食は避けましょう(^^)

お酒は「寝酒」などと言って、あたかも眠りに誘うイメージですが実は逆効果なんです。確かに酔っぱらうと眠くなりますが、そのまま寝ると一回目のノンレム睡眠が異常に浅いことがわかっています。お酒を飲んで寝るのは避けましょう。同じく、食事をしてすぐ寝るのもNGです。体が寝ているようでも、内臓は食べたものを消化するために頑張っています。これではやはり深いノンレム睡眠を手に入れられないのです。寝る前は食べない飲まないが正解です(^^)

睡眠負債とは

次に睡眠負債ですね。「睡眠負債」という言葉は聞きなれない方も多いのではないでしょうか?

「負債」というからには、借金のようなものだと考えてください。睡眠不足ってみなさんあまり気にしていない人多くないですか?

私もその一人でした!

でも、最近の研究で睡眠不足は借金のように体内に溜まっていくというのがわかっています。気づかないうちに睡眠不足を繰り返して、まるでそれが当たり前になるんですね。毎日5時間睡眠で大丈夫!!って思っている人多いのではないですか?

コレは睡眠不足がずっと体にダメージを与え続けているけど、ただ気がついていないだけ。そうして、気がつかない睡眠の借金がちりつもで溜まっていくんです。そして、気がつかないうちにテロメアは短くなっていきます。これである年齢から急に歳をとった感じになったり、病気になったりしますので、必ず7時間以上8時間くらいは寝るように心がけてください。

はっきりは気がつかないのですが、睡眠負債が貯まると脳の働きも悪くなります。いつもなんか頭がぼーっとしていて、仕事もはかどらない。だから残業で遅くなって、さらに脳機能が落ちて、仕事が遅くなり寝不足が溜まる。という悪循環に落ちます!

思い切って毎晩7時間以上は眠ることを心がけましょうね(^O^)

イギリスの研究では、睡眠時間が7時間よりも短い人たちは、7時間以上眠る人たちよりもテロメアが短いことが確認されています。この傾向は、高齢者になるとより大きくなりますので、7時間以上寝る高齢者のテロメアは、6時間以下の人と比べて30%ほど長くなります。

あと、睡眠時間に関して注意することがあります。それは、自分だけは睡眠時間が短くても大丈夫な人間だという思い込みです!若い時には僕自身もそう思っていました。

結構寝不足でも起きられるし、それなりに生活ができるんですよ。なので20代の時なんかは、3時間睡眠とかが続いていた時もありましたね。調子に乗るんで(;^_^A若い時って・・・

ただ統計結果から言うと、5時間睡眠でも正常に脳が機能する、いわゆるショートスリーパーの人間は全人口の約5%と言われています。100人いてもそのうち5人だけなんです。しかもそれでも5時間は寝ないと、本来の睡眠を満たしません。あなたは100人中の5人に入るのでしょうか?可能性は限りなく小さいんですね。しかも3時間はどう考えても短すぎるんですね。ですから一度早寝を試して、いつ自然に起きるかを試した方が良いですね。自然に起きる時間はやはり7時間を超える可能性が高いです!

実は「運動」でお話しした「朝の15分の速歩ウォーキングかジョギング」の件がここで生きてくるんです。朝日を15分以上浴びることで、体内に「セロトニン」というホルモンが増えます。実はこの「セロトニン」その日の夜の睡眠に密接に関係しています。

朝日を浴びることで増えた「セロトニン」が、その日の夜になると「メラトニン」という物質に変化します。このメラトニンが多いと、しっかりと眠たくなって、良質の睡眠に誘ってくれるんですね。朝日を15分以上浴びるという「覚醒」している時間の過ごし方が、夜の「睡眠」を上質に変えます。「睡眠」が上質になると、翌朝はスッキリ爽快です。朝から爽快に運動すると、また夜の眠りが上質になります。これが「覚醒」と「睡眠」の好循環を生み出すと、素晴らしい人生が待っているはずです(^^)

また、寝る前の30分間は、スマホやパソコン、タブレット、テレビなど液晶画面とは縁を切って、紙の読書をしてください。

タブレットで読書をするのは逆効果です。ブルーライトって聞いたことありますか?どの液晶を見ても、ブルーライトを見ることになります。このブルーライトがメラトニンを減らします。

実験では、紙の読書に比べて、タブレットで読書する人のメラトニンは約半分にも減ってしまいます!コレすごいですよね。半分ですから、そら寝られなくなるわって感じです。必ず、寝る前30分は画面を見ないようにしてください(^O^)

あとは、寝る前5分の瞑想もおすすめです!結局全てが繋がってるんですね。しっかり寝るためには、朝日を浴びて、運動して、瞑想して、そして睡眠が良質になると、頭がよく働き、仕事が早く終わり、残業がいらなくなって、また早く寝られる。同時に、セロトニンが増えて心が穏やかになって、心配事が減るわけです。そら、若返るはずです(^O^)

食事

最後に「食事」ですね。研究で示されているテロメアを伸ばす可能性のある食事は、玄米などの全粒穀物、野菜全般ですが、特にトマトやブロッコリーです。

あと緑の葉物野菜もなんでも良いですね。あと海藻、果物全般ですが、特にベリー類ですね、ブルーベリーなどです。あとはサケ、サバ、マグロ、いわしなどの青魚ですね、いわゆるDHAというオメガ3脂肪酸を奥含んでいる魚です。あとはナッツや豆類です。ビタミンDもテロメアを伸ばす可能性があるので、やはり日光浴は最適ですね。日光浴はビタミンDを作ってくれますので!

一応、テロメアを短くする食事もわかっています。牛肉、豚肉、加工肉などと白いパンです。あと甘いジュース類ですね。炭酸だろうが無かろうが、甘いということに問題があるんですね。あとはアルコールの飲み過ぎもですね。

特に、食事の内容は、血糖値の上昇と深く関わっています。甘いジュースなどをゴクゴクと飲むと、すぐに吸収されて血糖値が以上に高まるんですね。コレを血糖値スパイクと呼んでいます。コレに対応するために、膵臓からインスリンが一気に分泌されるんですが、コレを繰り返すとそのうちインスリンが効かなくなります。ちなみにインスリンというのは、上がり過ぎた血糖値を下げる働きがあるんです。そして、血糖値スパイクが頻繁に起こるとインスリン抵抗性という状態が徐々に仕上がっていきます。コレが怖いんです。要はインスリンが出ても血糖値が思うように下がらない。そして、体内の炎症が加速して、テロメアが短くなっていくというわけです。体内の炎症レベルを抑えて、インスリン抵抗性を作らない、そして細胞をむやみに酸化させない。細胞の酸化はある程度は起こるので、コレを止めるためにビタミンCやビタミンEが必要になるんですね!なので、野菜と果物が多い食事はいいわけです(^O^)

長くなりましたが、最後にまとめましょう!

テロメアとは染色体の端っこのキャップみたいなもので、コレが長いと若いということです。

そして、テロメアを伸ばすためには、瞑想をして、朝から走って運動をして、セロトニンをいっぱい出して、ストレスに対してポジティブになって、朝日を浴びたら、夜には眠くなるので、しっかり8時間の睡眠をとって、寝る前には紙の読書をしてください。食事は野菜と果物と魚と豆やナッツににして、お肉はほどほどに!ということでした!!

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