【理学療法士が教える】後頭部の頭痛や目の痛みの原因と対処法

この記事では「後頭部の頭痛が困る!なんだか目まで痛い。なんじゃこれ?チカチカする!眼科行っても異常なしって言われた!どこ行ったらいい?」

という疑問にお答えします。

肩こりがひどくなって後頭部の頭痛や眼痛、すなわち眼の痛みですね。痛みだけでなく、チカチカする感じや違和感として現れることもあります。この眼痛と頭痛の原因が肩こりであることを疑っておられる方も多いのではないでしょうか?

このような症状は「大後頭三叉神経症候群」と呼ばれます。次の論文のように鍼灸師の間では、後頭部の鍼治療が目の症状を誘発することも知られています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/43/1/43_1_7/_pdf/-char/ja

 

「後頭部の頭痛の原因は肩こりじゃないか?」

「眼の痛みの原因は、首や肩じゃないか?」

このような患者さん自身の「勘」は、かなりの頻度で正解を導き出していることが多い!

というのが理学療法士経験20年の院長の印象です!

この記事では、あなたの後頭部の頭痛や眼の違和感が肩こりによって起きているかそうでないかを検査します。

また、肩こりが原因であることがわかれば、自分でマッサージやストレッチをすることで症状を減らすこともできるようになります。

「病院へ行くほどの症状ではない」

「病院へ行っても原因はわからないといわれた」

そんな方は是非最後までこの記事を読んでください(^^)

また、動画解説もありますので、動画で見たい!という人は、動画を参考にしてください。

https://youtu.be/40HKHfMZ_X8

記事を読む前に直接見てほしい!という方は☟のリンクをクリックください(^^)

https://healthp.net/contact/

後頭部の頭痛や眼の痛みの原因が肩こりであることを証明する検査

それではまずは検査していきましょう!

肩の筋肉のこりが原因で後頭部の頭痛や眼痛がくる場合は,肩の筋肉の状態によって痛みが変化します。つまり、首を動かすことで痛みの量が変わるということです(^^)

大抵の場合は、首の後ろの筋肉が硬くなることで目の症状が出現します。ですのであなたの後頭部の頭痛や眼痛が、下を向くとひどくなる。上を向くとマシになる。という頭部や首の位置変化でひどくなったり、マシになったりと変動する場合に、肩こりが原因の痛みであるということがわかります。

 

さらに、この肩こりの筋肉は大きく二つに分けます。一つは,肩甲骨と頭蓋骨をつなぐ筋肉,コレは僧帽筋と言います。この僧帽筋が原因で頭痛と眼痛が出ている人は、下を向いたときに痛みがひどくなる。もしくは違和感がひどくなりますし、さらに少しだけ肩を下げてみてください(^^)

下げるとさらに痛い。この場合は僧帽筋が原因です。

この現象が証明出来たら、肩の僧帽筋上部線維をしっかりほぐせば、症状はかなり改善します。

さらに下を向いて痛いけど,肩を下げてもあまり痛みに変化がない。という人は、原因が僧帽筋ではなく後頭下筋です。

このタイプの人はなんとなく下を向くよりも,顎を引くことを意識して下を向く方が症状がひどくなります。この現象が証明出来たら、首の後ろの後頭下筋をしっかりほぐせば、症状はかなり改善します。

 

肩を下げるとひどくなる僧帽筋への対処法

僧帽筋のほぐし方

では。肩を下げるとひどくなった時の対処法へいきましょう!

まずは僧帽筋をほぐします。ちなみに左目や左の頭痛がひどい時は左の僧帽筋を,右目や右の頭痛がひどい時は右の僧帽筋をほぐします。

(肩を下げても変化が無かった人は次の後頭下筋の章へ)

僧帽筋はいわゆる肩こりの筋肉です。症状がある人は、いつも手が行っているかもしれませんね。

その手がいく筋肉は正解です(^^)写真でよくわからない人もおられると思いますので、その時は動画をご参照ください!

https://youtu.be/40HKHfMZ_X8

 

肩に手を置いてつかむようにほぐします。指3本ほどで後ろから前になぞるようにしても良いです。

この僧帽筋という筋肉は、肩の肩甲骨や鎖骨から、後頭部の頭蓋骨まで伸びています。ですから、後頭部のすぐ下もほぐすと効果が高まります(^^)

 

ほぐす時間は、長すぎると継続できませんので、20回とか30回とか決めておくのが良いですね(^^)

僧帽筋のストレッチ

次にストレッチです。ちなみに左目や左の頭痛がひどい時は左の僧帽筋を,右目や右の頭痛がひどい時は右の僧帽筋をストレッチします。

ストレッチは下を向いて,左を伸ばすときは頭を右へ倒します。さらに左後ろを見るように左へ頭を回旋させます。コレで左の僧帽筋が突っ張ります。ここで痛くてやばい!という人はそのままか少し戻して,20秒ほどじっとします。ストレッチに慣れてきたら,目標は100秒です(*^◯^*)

コレに慣れてきたら,同じ頭の位置,すなわち下を見て,右へ倒して,左後ろを見る。ここから左肩を自力で下げようとします。コレでかなり左僧帽筋が突っ張りますので,このままじっとしてましょう。目標は100秒です。くれぐれも痛みのない範囲でお願いします。

 

次は右の僧帽筋のストレッチも紹介します。頭を下向いて,左へ倒して,ここから少し注意して,下向きと左倒しが戻ってしまわないように右後ろを見ます。さらに肩を下げる。コレで右の僧帽筋がストレッチされます!最大目標100秒。1分半ですね(*^◯^*)

ストレッチのポイントは、もみほぐした後に実施することです。これによっていきなりストレッチするよりも筋肉が伸びやすくなっています(^^)

なんか難しいから、直接診てほしい!という方はこちら

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肩を下げても変わらない後頭下筋への対処法

後頭下筋は僧帽筋やその他の筋肉の奥の方にあります。慣れていない人がほぐすのはやや難しいかもしれませんが、何もしないよりはやったほうがマシ!!というものです(^^)

ゼロは何をかけてもゼロだが、1に100をかけたら100ですから(^^)

後頭下筋は僧帽筋の奥の頭蓋骨と一番上の頸椎をつないでいます。写真の指先のようにすごく奥(;^_^A

ということでわからないけどやっていきましょう。

仰向けで寝てやるのをお勧めしますが動画の中では視聴者さんが見えるように座ってやっています。

やり方は、両手で後頭部を触ります。徐々に首の方へ下げていって、頭蓋骨がわからなくなったところに後頭下筋が潜んでいます。この頭蓋骨が終わったところをピンポイントで見つけて、指先を奥へ入れてください。入れる方向は後から前に向かって押す感覚ですね。強く押すと痛い人が多いです。優しく押して、20秒くらいして、また少し強く奥へ押す・・・

といった具合に調整してくださいね(^^)

やはり自分では難しい!という場合はこちら

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まとめ

今日は肩こりが原因の「後頭部の頭痛」や「眼の痛み」を自分で判断する方法をお伝えしました。

下を向くと症状がひどくなり、上を向くとマシになる。これが再現出来たら、肩こりが原因です。

肩を下げると悪化する場合は僧帽筋をほぐしてストレッチします。

肩を下げても変化が無ければ、後頭下筋をほぐします。

両方毎日続けると、少しづつ症状の緩和につながります。

継続は力なりです。続けてみてください(^^)

 

p.s.今回の対処法を実践しても、全く改善しない。徐々にひどくなる。そんな時は躊躇せずに脳神経外科か神経内科に行って専門医に診察してもらいましょう。重大な病気が隠れいている可能性を否定しておくことが大切です(^^)

皆さんの症状が緩和しますことを祈っております。

 

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